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2008年4月

2008年4月29日 (火)

「最悪の危機からの脱出-サバイバル・ハンドブック」シリーズ J.ペイヴィン、D.ボーゲニクト

1999年頃アメリカで最初の一冊が出版されてベストセラーになり、続編が次々と出た。現在、アメリカのamazon.comではシリーズと関連商品が30点以上も検索に出 てくる。 

旅行編と仕事編を持っているが、次のような非常に役に立つ知識が満載である。 
 

Survival_travel_2旅行編では、

・乗っているラクダが暴走したとき

・乗っている列車が暴走したとき

UFOに誘拐されたとき

・屋根から屋根に飛び移る方法

・ピラニアがうようよしている川を渡る方法

など。
 

Survival_work 仕事編では、

・資格がないのに就職する方法: 高級レストラン、CEO、フォークリフト運転士、脳神経外科医、靴販売員

・会議から気づかれずに抜け出す方法

・自席で居眠りをする方法

・秘書がいるふりをする方法

・指に刺してしまったホチキスの針を抜く方法

・自動販売機の中で引っかかった商品を取り出す方法

・冷凍倉庫に閉じ込められたとき

など。
 

このシリーズがベストセラーになっていることからすると、こうした困難な状況に追い込まれたときに備えてあらかじめ対処法を学んでおこうとする人は多いようだ。 

ちなみに、私はトイレに置いて愛読している。 

なお、原題は「The WORST-CASE SCENARIO」であり、邦訳は「この方法で生きのびろ!」シリーズになっている。

2008年4月27日 (日)

働きやすい上司

以前、部下からは上司の欠点がよく見えるという話を書いたが、欠点をあげつらうだけでは幸せになれないので、部下として仕事をしやすかった上司について考えてみたい。

 

・上司と部下の役割分担が明確

 対外折衝が中心となる仕事をしていたときの上司は、相手との交渉は自分が中心となって前に出るので、部下には交渉材料をできるだけたくさん用意するようにとはっきり指示していた。その場その場で判断が必要になる相手との対決は上司の仕事、部下は武器弾薬の補給を潤沢にしろという役割分担だ。交渉材料をいろいろ考えるのは難しかったが、求められている役割が明確なので仕事はやりやすかった。

 

・余計な仕事を引き受けない

 会社ではどちらの部門がやるべきなのかはっきりせず、どちらがやってもおかしくない仕事が出てくることがある。こういうときに線引きをはっきりさせて、必要以上に仕事を引き受けないことも時には必要だ。結局実際に作業をするのは我々担当者であり、仕事の絶対量が増えることもさることながら、優先順位がはっきりしなくなってくることへの不安も募ってくる。

 

・指示がぶれない

 指示に忠実に従って仕事をしたのに、いざできたものを報告すると、前とは違った指示が返ってきて、やり直しになることは意外に多い。こういうときにぐっと不満を我慢するのは部下の処世術としては大切だが、モラールの低下は避けられない。会社としても労働力の浪費だ。指示の方向が一貫していてぶれず、安心して仕事に力を注げる上司がいちばんである。

 

まとめると、何をするべきなのかを明確に定義してくれて、迷わず指示に従って仕事に没頭できる上司がよいといえる。

2008年4月26日 (土)

ティッシュペーパーの実質値上げ

箱入りのティッシュペーパーは、以前はすべて200組(400枚)入りだった。ところが数年前から180組とか160組のものが出てきた。中味の品質も徐々に劣化しているように感じる。 

特売品にされやすく価格競争が激しい商品なので、見かけの価格を安くするために枚数を減らして実質値上げをしたのだろう。箱の大きさは変わらないので、気が付かない消費者も多いはずだ。

箱に使われる材料は減らないのに中味が減っているのだから、その分余分に包装しているのと同じことになり、資源の浪費でもある。

欺瞞的な実質値上げに、資源の浪費。差別化ができず価格で競争するしかないコモディティ業界の悩みもわからないではないが、企業の社会的責任も考えてもらいたいものだ。

2008年4月23日 (水)

正統派プリンの作り方

「なめらかプリン」など、はっきりした特徴のあるプリンが注目を集めてしまうのはやむをえない。しかし、本当においしくて食べ飽きないのはオーソドックスな“普通の”プリンだ。 

普通のプリンとは卵、牛乳、砂糖、バニラだけで作ったものである。これ以外の材料の種類が増えるほど正統派から逸脱する。もちろん、必ず不味くなるわけではないので、目先を変えるためにたまに食すのはよいが、基本は忘れないでいたい。というか、変わりプリンを食べた後に、必ず帰ってきたくなるのは普通のプリンである。 

外で買おうと思っても普通のプリンは意外に売っていないものだ。たいてい生クリームや増粘多糖類、洋酒などが入っている。普通のプリンははっきりわかる特徴がないので、値段を高くしにくいのだろう。したがって、自分で作る必要がある。オーブンで焼くのが本来だが、難しいわりにはできばえに大差ないので、蒸し器で蒸す方法を紹介する。


カスタードプリンの作り方(4個分)
 

<材料>

・カラメル
 砂糖 
100g
 水 大さじ1
 湯 大さじ1

・プリン
 牛乳 
300ml
 卵 3個(うち1個は卵黄のみ)
 グラニュー糖 
35g
 バニラエッセンス 10
 無塩バター 少々
 

1.無塩バターをプリンカップの内側に薄く塗る。蒸し器に湯を張り火にかけて湯気を立てておく。 

2.小なべにカラメル用砂糖と水を入れて中火にかける。砂糖が溶けたらときどき鍋を回してまんべんなく火が通るようにする。砂糖が茶色くなってきたら弱火にする。好みの色になったところで火から下ろし、洗い桶にためた水につけて冷ます。すぐに熱湯大さじ1を加えてよく混ぜる(はねるので注意)。 

3.カラメルが固くならないうちにプリンカップの底に注ぎ分ける。その後、カップを冷やしておく。 

4.牛乳を電子レンジで3分間温める。 

5.卵をボウルに割り入れ、よくほぐす。 

6.温まった牛乳にグラニュー糖を入れてよく溶かす。 

7.5に6を少しずつ入れて泡だて器でよく混ぜる。最後にバニラエッセンスを入れて混ぜる。 

8.7をこし器か茶漉しでこしてプリンカップに注ぎ分ける。 

9.ふきんを敷いた蒸し器に8を入れ、ふたをしたら始めの2分間は強火、とろ火にして18分間蒸す。火が強いと「す」が入るので、とろ火は蒸し器の湯が沸くぎりぎりの弱火にする。竹串をさしてみて何もつかなくなったら出来上がり。氷水を張ったバットに入れて冷ます。(蒸し時間は使用するカップや蒸し器によって変わってくるので、様子を見て調節する。) 

10.プリンのふちをスプーンで押して剥がし、お皿をかぶせてさかさまにする。すぐ落ちてこないときは、プリンカップとお皿をしっかりと押さえながら「えいっ」と掛け声をかけて一気に振り下ろす。

2008年4月21日 (月)

パソコンのスキルで生産性に差がつく

パソコンのスキルがホワイトカラーの生産性に馬鹿にならない影響を与えているのではないか。私は仕事が速い方だと自負しているが、仕事が遅い人の仕事ぶりを見ていると、パソコンの操作が遅かったり、無駄な動きが多い。データを入力したり、文章を考えて書いたりするのに本来必要な時間とは別に、純粋にパソコンを操作するのに費やす時間が長いのだ。

生産性に影響するパソコンのスキルは大きく2つに分かれる。

1つは、キーボードを打つ速度だ。これには正確さも速度のうちに入る。間違ったキーを打つと、訂正するために手をいったん止めてカーソルを動かしたりDeleteキーを押したりしなくてはならないので、ロスタイムが発生するからだ。

パソコンに文字や数字を入力する操作のほとんどはキーボードを使うので、その速度が早いか遅いかの影響は大きい。それにも関わらず、キーボードのスキルをきちんと習う人はあまりおらず、各人が自己流でなんとなく身に着けているのが実態ではないか。基礎をきちんと身につけることは大切だ。キーボード練習ソフトなどを活用するとよい。

2つめは、アプリケーションの機能や操作方法の知識だ。例えば、多くのアプリケーションでは、コピー&貼り付けするときには、キーボードでCtrlCCtrlVというやり方ができる。これなら一瞬だ。しかし、これを知らないで、その都度マウスでプルダウンメニューからコピー、貼り付けを選択していたのでは何倍も時間がかかってしまう。

あるいは、エクセルで似たような数表を何枚も作る場合を考えてみよう。支店別の売上高、売上原価、売上総利益の月別内訳表を作るとする。この場合、私なら、A支店の表をまず作る。その際に数式はできるだけコピー&貼り付けを利用して、手入力は省く。

B支店、C支店の分は、A支店の表のシート見出しをCtrl+ドラッグで2回複写し、できたそれぞれのシートにB支店、C支店に必要な修正を施す。修正する際には、編集~置換を最大限使って、キーボードやマウスなど人間の操作は最小限にしてできるだけパソコンに仕事をさせる。このようにすれば、30分もあれば全支店の月別内訳表のフォームを完成させることができる。支店の数がもっと多かったとしても、かかる時間はあまり変わらない。

しかし、コピーする操作をすべてマウスでプルダウンメニューを選ぶ方法でやったり、それぞれのシートの修正をキーボード入力でいちいち打ち替えたりしていたら、何倍も時間がかかってしまう。しかも、そのキーボードを打つ速度が遅ければ、輪をかけて時間がかかる。この内訳表一式だけで丸一日の仕事にしてしまう人もいるのではないか。

パソコンのスキルが低いがために長い時間がかかると、残業になれば会社にとってはコスト増だし、ますますスピードが要求されるご時勢に競争劣位の原因にもなりかねない。こういう機械的なスキルはホワイトカラーからはともすれば軽視されがちだが、会社の競争力の一部である。

2008年4月17日 (木)

筋力トレーニングのポイント

男なら誰でも筋トレの三日坊主をやったことがあるだろう。腕立て伏せ、ブルワーカー、鉄アレイとか。男にはなぜか筋骨隆々でないと女性にもてないという思い込みがある。実際には、ムキムキの男は暑苦しいとか、キモいという女性の方がむしろ多数派なのだが。 

とはいえ、健康に公私ともに充実した生活を送る上で筋肉は大切だ。特にデスクワークなど身体を使わない仕事をしている人にとっては、筋力トレーニングで筋肉量を維持向上させるのはいいことである。

しかし、思いつきで始めても長続きしないのがトレーニングだ。正しい知識があれば長続きしやすいので、どうすれば効果が出るのかポイントを知っておいた方が良い。
 

1.負荷(重さ)を調節する

ジムで見ていると、軽い負荷でスイスイとチェストプレスなどのマシンを動かしている人がたまにいる。20回も30回もできてしまうような負荷(重さ)でやっていても筋肉を増やす効果はない(若干の脂肪燃焼と持久力の向上にはなるが)。限界までがんばってようやく8回~15回できるくらいの負荷に調整する必要がある。トレーニングを続けるうちに力がついてきて軽く感じられるようになったら、負荷を増やす。
 

2.トレーニングの間隔を置く

筋トレは毎日やってはいけないし、間を空けすぎてもいけない。筋トレは筋肉をわずかに傷つけるためにやるので、毎日傷つけ続けてはかえって筋肉が減ってしまう。48時間~72時間は筋肉を休ませる必要があるとされている。中1日~2日ということになる。

適切な負荷で筋力トレーニングをすると、筋肉に微小な傷がつく。この傷が修復されるときに、元よりも筋肉が少し太くなる。これを「超回復」と呼ぶ。回復するのに必要な時間が先に書いた時間なのである。

せっかく少し太くなった筋肉も、トレーニングをしないままにしておくと、数週間で元に戻ってしまうらしい。だから、少し太くなった状態のうちにまたトレーニングをして休ませることを続けていくとだんだん太くなっていく。
 

3.栄養を取る

カップラーメンや菓子パンなどジャンクな食事は炭水化物と脂肪でカロリーを補給するだけのものが多い。筋肉の材料はたんぱく質なので、トレーニングをしたらたんぱく質をしっかり取る必要がある。まずは栄養の初歩を学んでバランスの良い食事を心がけよう。低脂肪で高たんぱくの食材としては、鶏のささみ、卵の白身がベストだが、味気ないのが欠点。他の食事にプラスして取ればよい。手軽にたんぱく質の摂取量を増やしたければいわゆるプロテインを飲むのが安くて早い。
 

4.継続する

はっきり目に見えるほど筋肉がつくためにはかなりの期間がかかる。本格的にスポーツをやっていたことのある人は別だが、特段の運動をやっていなかった私のような人間が筋トレを始めて「おっ、筋肉付いたな」と感じられるまでには1年くらいはかかった。それも裸になって初めてわかる程度だ。服を着ていてもわかるほど筋肉をつけるのには3年以上かかるだろう。かなり根気がいるのだ。

そのせいか、学生のボディビルでは難関大学が強い。受験勉強と同様の資質がボディビルにも有利に働くらしい。

2008年4月15日 (火)

CDの価格破壊~好機か危機か

近年、クラシック音楽CDの価格破壊が進んでいる。特に安いのは多数のCDがセットになっているもので、例えばこんな感じだ(以下の価格は概数)。 

ベートーヴェン交響曲全集(ブロムシュテット指揮)5枚組 2500円(1枚あたり500円)

ショスタコヴィッチ交響曲全集(バルシャイ指揮)11枚組 5200円(1枚あたり472円)

ワーグナー:ニーベルングの指輪全曲(ハイティンク指揮)14枚組 6000円(1枚あたり428円) 

セットなら安くなるのが普通とはいえ、長年レコードやCDは1枚=2500円が相場で、旧録音の廉価盤でも1枚1000円はしたことを考えると隔世の感がある。 

しかも、もっと安いこんなものもある。 

バッハ大全集 155枚組 19,000円(1枚あたり123円)

ベートーヴェン全集 100枚組 12,000円(1枚あたり120円)

モーツァルト全集 170枚組 8,000円(1枚あたり47円) 

セット以外にも安い理由はある。最新録音ではないし、誰でも名前を知っているようなスター演奏家とは言えない。とはいえ、音楽を楽しむのに不都合はない演奏・録音だという評判である。 

かつては小遣いをためては1枚ずつレコードやCDを買っていたことを思うと、数枚分の価格で100枚単位で手に入るのだから夢のような時代になったものだ。音楽愛好家にとって、まずは喜ばしいことだと言えよう。 

初期投資を回収し終わった後は、大量生産すれば限界費用はどんどん下がるので、CDというモノの値段として考えればこのくらいの価格は十分ありえるのかもしれない。 

しかし、不安な面もある。仮にここまで下げなければ買い手がいないのだとすれば、クラシックCD市場が縮小均衡のスパイラルに入っている可能性もある。最近は初期投資が回収できないので、オーケストラのスタジオ録音が減っているという話も目にする。かつて暴利をむさぼっていたのが、合理的な価格に落ち着いただけなら良いのだが。 

世界の人口は増加を続けており、アジアの新興国からも演奏家が出るようになるなど地理的にはクラシック音楽は広がっている。それなのに、逆に市場が縮小しているのだとしたら、クラシック音楽産業(当然、音楽家たちも含む)は真剣にマーケティングを考え直す必要があるのではないか。

2008年4月13日 (日)

感情的意思決定の心理学

感情が意思決定に与える影響を研究しているスタンフォード大学のシブ准教授という人がいる。意思決定は理性的に行うべきで、感情を交えるのは良くないという考え方が(少なくとも学問的には)一般的である。しかし、実際には感情が意思決定に大きく影響している。 

そして感情が意思決定に影響を与える場合、本人はそうと気づいていないことが多い。興味深い例がある。
 

・被験者を2つのグループに分ける。1つのグループには7けたの数字を記憶するように指示する。2つめのグループには、1けたの数字を記憶するように指示する。その後、チョコレートケーキとフルーツサラダを出して好きなほうを選ばせる。すると、7けたグループの方がチョコレートケーキを選ぶ割合がはっきりと高かった。脳に高い負荷がかかった後ではチョコレートケーキを我慢できなくなるらしい。

・ドリンク剤を割引価格で買って飲んだグループと定価で買って飲んだグループに同じパズルを解かせる。すると安値で買ったグループの方が成績が悪かった。同じ物でも値段が安ければ品質も悪いと無意識に結び付けてしまい、それがパズルの成績にまで影響してしまったのだという。

・エレクトロニクス製品の販売店で包装を厳重にして開けにくくしたところ、返品の比率が12パーセントから3パーセントにまで減った。包装を解くために手間がかかると、消費者は知らず知らず商品に愛着が出て返品しにくくなるらしい。
 

最初の例は、勉強や仕事で頭を使った後に甘いものを食べたくなるというのは日本では経験的によく知られているところでもある。ドリンク剤を安く買うと効き目まで下がってしまうというのはちょっと驚きだ。

最後の例に関して、日本では他人に贈り物をするときに包装に凝る。もらった方が開梱に手間がかかると、それだけありがたみを感じることが歴史の中で経験知として蓄積され、礼儀の域にまで達したのかもしれない。

2008年4月12日 (土)

食べ過ぎの心理学

飲食行動の心理学を研究しているコー ネル大学のワンシンク教授という研究者がいる。通常、私たちはお腹が減っているからとか、食べ物が美味しいから、食べたり飲んだりするのだと考えている が、実はそれ以外にもつい余計に食べたり飲んだりしてしまうことがあるという。余計な飲食に影響を与える心理学的な現象の例を挙げる。

・同じ量の飲み物を注いだつもりでも、細長いグラスには広口で背の低いグラスに比べて3割以上多く注いでしまう。(グラスの形の影響)

・ポップコーンを食べるとき、大きな容器に入っていると、たとえ湿気た1週間前のまずいポップコーンでも小さい容器の場合に比べて3割以上多く食べてしまう。(容器の大きさの影響)

・M&M(日本で言えばマーブルチョコ)が色分けされていると1色しかない場合よりたくさん食べてしまう。(色の影響)

・例えばステーキとアスパラガスが盛り合わせてある皿が2枚あって、盛り付けが左右逆になっている場合、左側に自分の好物が置いてある方を選んでしまう。(位置関係の影響)

・食欲のない高齢者でも雰囲気の良い照明と音楽のあるところで食事をさせると食べる量が増える。(雰囲気の影響)

・食べ物の名前をただの「チョコレートケーキ」から「バイエルン風黒い森のチョコレートケーキ」に変えると2割以上人気が出る。(名称の影響)


逆に食べる量を減らすことにつながる例もある。


・お菓子を小さな包装にすると食べる量が減る。(サイズの影響)

・お菓子を不透明な容器に入れておくと、透明なビンに入っていたときよりもおいしそうに感じない。(容器の透明度の影響)

自分の経験に照らしてもなるほどと思うものが多い。意外なことが飲食行動に影響を与えているものだ。

こんな研究が発達するのはアメリカ人に食べすぎ・太りすぎの人が多いからだ。最近は日本政府もメタボリック・シンドロームを減らすべく旗を振っているが、それでも日本人はまだ比較的自己管理ができる人が多いのかもしれない。

2008年4月 9日 (水)

ボロディンの“抽象的な望郷の念”

ロシア5人組の中でも比較的CDが多いボロディンの作品は、スラブ民族的な個性と叙情性を持ち、美しいメロディーとハーモニーでクラシック音楽の入門的な地位を占めている。 

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ボロディンの弦楽四重奏曲第2番、交響曲第2番、「だったん人の踊り」、「中央アジアの草原にて」などの作品を聴くと、郷愁とか望郷のような感情がわき起こってきてとても切ない気分になる。しかし、実在する自分の故郷に対する郷愁ではない。だから、「のような」と書いた。  

ボロディンがそれらの作品で郷愁を表現しようとしたのかどうかもわからない。おそらく違うのではないか。ボロディンはサクンクトペテルブルクで生まれ育った都会人で、望郷の念を抱き続ける対象となるような故郷はないはずだ。

ボロディンの本業は化学者で、あれほどの才能があったにもかかわらず作曲は趣味だった。出生はグルジア皇太子の非嫡出子だったが、認知されず農奴の子とされたらしい。こうした人生の二重性にヒントがあるように思う。外形的なことに理由を求めるのは浅薄かもしれないが、ボロディンの音楽が持つ“抽象的な望郷の念”の謎に対するひとつの仮説である。 

本当の自分と他人が思っている自分の姿とのギャップを抱えた人生を送っていたので、いつか帰るべき心の居所を求める気持ちが強かったのではないだろうか。 

そして、ボロディンの音楽に惹かれる私たちもまた、自分の心の本当の居所を探り続けているのではないか...

(CDジャケットは左からロジェストヴェンスキー指揮の交響曲全集、ボロディン弦楽四重奏団の弦楽四重奏曲1番・2番、フェドセーエフ指揮の管弦楽曲+交響曲2番)

 

2008年4月 6日 (日)

「ビジョナリー カンパニー」J.C.コリンズ/J.I.ポラス

01214224 経営者・管理者にとって示唆を与えられることの多い本だ。原題は「Built To Last」で、直訳すれば「長持ちするように建てられた」という意味だ。50年以上存続している優良企業18社を選んで、共通する特質を抽出してまとめている。 

選ばれた企業には、3M、アメリカン・エキスプレス、ボーイング、GE、P&Gなどがあり、日本からもソニーが入っている。

本書で「ビジョナリー・カンパニー」と名づけられたこれら優良企業の最大の特徴は、その呼び名が示すように時代を超えてその会社の経営者・従業員が拠り所にする基本理念=ビジョンを持っていることにある。

最近はどこの会社でも経営理念、ビジョンあるいはミッションと呼ばれる、もっともらしい美辞麗句を掲げるようになったが、元をただせば本書が優良企業の条件として指摘したことから、真似されるようになって普及したものである。

ビジョンを掲げることは優良企業になるために必要だとは思うが、「他社がやっているから」とか、「コンサルタントに言われたから」とか、主体性のない動機ではだめだ。

外部の知恵を借りてもいいが、やはり創業者や経営者が自社の根幹にあるべきものを真剣に考え抜いて出した答えとしての経営理念でなくては“魂”が入っているとは言えない。いくら美辞麗句を掲げても、“魂”が入っていなければ実践が伴わないし、おそらく時代を超えることもできないだろう。

ビジョンを自分の会社で生かすためには、ビジョナリー・カンパニーにとってビジョンがどのような意味を持っているのか、本書を自分で読んで考え、咀嚼することが必要だ。だから読書は必要なのである。

2008年4月 5日 (土)

なぜ歯ブラシを濡らす?

歯を磨くとき、最初に歯ブラシに水をかけて濡らすってことをやってないだろうか?

私は1年くらい前にやめたが、それまでずっと習慣的にやっていた。

なぜやめたかというと、それをする意味がないと気がついたからだ。自分でも何のためにするのかよくわからないままに習慣化していたのだ。

意味がないどころか、歯ブラシが濡れていると歯磨きをのせたときにわずかに滑りやすくなり、まれに口に歯ブラシを持っていく途中で歯磨きが墜落してしまうこともあった。

そもそもなぜこんな習慣が身についてしまったのか? 記憶をたどって原因が判明した。

40代未満の人たちはたぶん知らないだろうが、その昔、歯磨きは「粉」だった。現在はチューブに入った「練り歯磨き」しか見かけないが、歴史的には歯磨き「粉」が最初で、練りが後から出てきたようだ。私が物心付いて歯磨きをするようになった最初はまだ広口の容器に入った「粉」が主流だった。

そして、この「粉」を使うときは、まず歯ブラシを濡らしてその水気で歯磨き粉を毛先に付着させるのである。だからまず歯ブラシに水をかける必要があったのだ。「練り」を使っているのならこの作業はまったく必要がない。

それなのに習慣とは恐ろしいもので、「練り」を使うようになって30年以上も歯ブラシを濡らし続けていたわけである。

「日本語(新版)」金田一春彦

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1957年に初版が出た後、1988年新版として改訂され、絶版にならず今日まで増刷され続けている。「新書の古典」の1冊と呼んでよいだろう。
 
日本語について、類型論、音韻論、語彙論、表記、文法、語用論の各視点からの論考を一人の著者が行っている。単著書でこれだけの幅広いテーマを、しかも平易に扱ったものは珍しい。普通の学者ならしり込みするような野心的な内容ではないか。単著であるため、おのずとそこに人格的な一貫性も現れている。 

底流にあるのは、日本語に対する偏見を解きほぐしたいという強い意志だ。今日、少しでも言語学を学んだ人ならば、諸言語の間の優劣を論じる人はいないはずだが、第二次大戦後、英語が優勢な言語として流れ込んだ時代を国語学者として生きた著者にとっては、「日本語は非論理的」「日本語は特殊」といった現在では根拠のない主張を覆すことが非常に重要だったようだ。思い余って行き過ぎと思われる記述も散見されるが、そこまで力を入れて日本語を擁護しなければならなかった時代背景がしのばれる。 

存命中は学会から無視され続け不遇な生涯を終えた三上章を幾度も取り上げていることも印象に残る。著者は、金田一京助の息子という血筋にあり東大を出ながらも、保守本流のキャリアを歩んだわけではなかったので、野にある学説でも評価すべきものは評価するのに躊躇しなかったのだろう。 

Wikipediaの金田一春彦の記述が異常なほど詳しい。しかも、学者としての業績よりも、「人物・来歴」の私生活が詳しい。本人が自伝のような著書を残したのか、それとも教室で授業中に脱線して語った話を教え子が記録したのか。大宮の遊郭で童貞を捨てたなんてことまで書いてある。

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