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2008年4月 5日 (土)

「日本語(新版)」金田一春彦

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1957年に初版が出た後、1988年新版として改訂され、絶版にならず今日まで増刷され続けている。「新書の古典」の1冊と呼んでよいだろう。
 
日本語について、類型論、音韻論、語彙論、表記、文法、語用論の各視点からの論考を一人の著者が行っている。単著書でこれだけの幅広いテーマを、しかも平易に扱ったものは珍しい。普通の学者ならしり込みするような野心的な内容ではないか。単著であるため、おのずとそこに人格的な一貫性も現れている。 

底流にあるのは、日本語に対する偏見を解きほぐしたいという強い意志だ。今日、少しでも言語学を学んだ人ならば、諸言語の間の優劣を論じる人はいないはずだが、第二次大戦後、英語が優勢な言語として流れ込んだ時代を国語学者として生きた著者にとっては、「日本語は非論理的」「日本語は特殊」といった現在では根拠のない主張を覆すことが非常に重要だったようだ。思い余って行き過ぎと思われる記述も散見されるが、そこまで力を入れて日本語を擁護しなければならなかった時代背景がしのばれる。 

存命中は学会から無視され続け不遇な生涯を終えた三上章を幾度も取り上げていることも印象に残る。著者は、金田一京助の息子という血筋にあり東大を出ながらも、保守本流のキャリアを歩んだわけではなかったので、野にある学説でも評価すべきものは評価するのに躊躇しなかったのだろう。 

Wikipediaの金田一春彦の記述が異常なほど詳しい。しかも、学者としての業績よりも、「人物・来歴」の私生活が詳しい。本人が自伝のような著書を残したのか、それとも教室で授業中に脱線して語った話を教え子が記録したのか。大宮の遊郭で童貞を捨てたなんてことまで書いてある。

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