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2008年4月 9日 (水)

ボロディンの“抽象的な望郷の念”

ロシア5人組の中でも比較的CDが多いボロディンの作品は、スラブ民族的な個性と叙情性を持ち、美しいメロディーとハーモニーでクラシック音楽の入門的な地位を占めている。 

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ボロディンの弦楽四重奏曲第2番、交響曲第2番、「だったん人の踊り」、「中央アジアの草原にて」などの作品を聴くと、郷愁とか望郷のような感情がわき起こってきてとても切ない気分になる。しかし、実在する自分の故郷に対する郷愁ではない。だから、「のような」と書いた。  

ボロディンがそれらの作品で郷愁を表現しようとしたのかどうかもわからない。おそらく違うのではないか。ボロディンはサクンクトペテルブルクで生まれ育った都会人で、望郷の念を抱き続ける対象となるような故郷はないはずだ。

ボロディンの本業は化学者で、あれほどの才能があったにもかかわらず作曲は趣味だった。出生はグルジア皇太子の非嫡出子だったが、認知されず農奴の子とされたらしい。こうした人生の二重性にヒントがあるように思う。外形的なことに理由を求めるのは浅薄かもしれないが、ボロディンの音楽が持つ“抽象的な望郷の念”の謎に対するひとつの仮説である。 

本当の自分と他人が思っている自分の姿とのギャップを抱えた人生を送っていたので、いつか帰るべき心の居所を求める気持ちが強かったのではないだろうか。 

そして、ボロディンの音楽に惹かれる私たちもまた、自分の心の本当の居所を探り続けているのではないか...

(CDジャケットは左からロジェストヴェンスキー指揮の交響曲全集、ボロディン弦楽四重奏団の弦楽四重奏曲1番・2番、フェドセーエフ指揮の管弦楽曲+交響曲2番)

 

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