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2009年2月24日 (火)

「ことばの変化~進歩か乱れか?」ジーン・アイチソン

Langugae_change 著者はオックスフォード大学名誉教授。オックスフォード大学言語学科で入門用のテキストとしても使用されているが、専門的知識を前提としていないので、言語に関心のある一般人にも読みやすい(ただし和訳は出ていない)。

 

本書は、ことばが変化した実例をいくつか詳しくみたうえで、どうしてそういう変化が起きるのかを説明している。言語の変化には社会的な要因が大きいことを指摘している。例えば、上流階層が使うとされる言い方をより下層の人たちがまねしたり、逆に行儀が良くないとされる言い方をわざとまねしたりすることによって、言葉の変化が広がっていく。その他にも、音韻が順送り式にずれていく有名な現象ももちろん解説されている。

 

本書のタイトルになっている問いに対する答えは、言語学の世界では、「進歩でも乱れでもない。」ということになっている。言葉は常に変化するものなので、ある時代や地域の言葉を基準にして「正しい」とか「美しい」といった価値判断するのは学問的な態度ではない。

 

ことばの変化は、長期間かかって起きる現象であり、実験で確かめることはできない。そのためもあり、統一的に説明する理論はない。本書でもなぜ言語変化が起きるのかについては、いくつかの現象を説明するのにとどめている。

 

このように一般人に読みやすいスタイルで学問的な裏づけのある概説書が書かれていることを歓迎する。ことばは変化することも本質の一つであると思われるので、今後もこの分野の研究が進むことを期待する。

 

Language Change: Progress or Decay?

Jean Aitchison

Cambridge University Press

ISBN-10: 0521795354

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