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2009年3月26日 (木)

「できそこないの男たち」福岡伸一

03046516 「生物と無生物のあいだ」 (講談社現代新書)がヒットした福岡伸一の新書の最新刊である(といっても去年の10月だが)

 

れっきとした科学者でここまでストーリーテリングの上手な日本人著者を私は知らない。「生物と無生物のあいだ」では違和感なくその才能を楽しんだ。

 

本書も最初から最後まで一気に読ませる力はあるものの、若干、話しの流れに不自然な箇所があったように感じた。

 

動物が生殖するうえでオスは絶対に必要なものではないことを説明するために、通常はメスだけで繁殖するアリマキ(アブラムシ)を証拠として挙げている。アリマキの話は本書の根幹であるテーマを証明するために鍵になる例である。

 

しかし、アリマキから人間まで一足飛びに話がつながっているのにはやや勇み足の印象を持った。生物学の専門的知識を持っていれば勇み足ではないことがわかるのかもしれないが、アリマキと人間とが無理なくつながることをもう少し説明してほしかった。

 

さらに、男性のがんの罹患率が高いことを男性の弱さの実例として挙げている。これもまた、なぜ男性のがんの罹患率が高いのを説明するメカニズムが仮説にとどまっているために、やはり結論を急いでいる印象を与える。

 

本書のタイトルでもある「できそこないの男たち」というコンセプトは、個人的な直感とも合致しており、異論はない。それだけに中心的なテーマについてはロジックに隙があるかのような印象を与えないように丁寧に論じて欲しかった。

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