あらゆる地図は古地図になる
1999年発行の地図を持っている。ほんの10年前だが、その間にも街の様子は変わった。例えば、表参道ヒルズの場所には同潤会アパートがあったし、六本木のミッドタウンになっている場所は防衛庁だった。
たまに大型の書店で古地図の展示販売をやっていることがある。赤坂の溜池には本当に「ため池」があったり、都心部の主要な土地はほとんどが各藩の屋敷だったりする。
街は生き物で、つねに変化している。江戸時代と現代ほどの大きな違いはないにしても、10年もすればあちこちに違いが現れるし、20年、30年となれば変化はさらに大きくなる。
世界でも、旧ユーゴスラビアがいくつもの国家に分裂したように、国境にも変化がある。
最新の地図も10年、20年と経てばいつの間にか古地図になっていくのだ。増えつづける本はときどき整理せざるをえないが、地図の数冊はとっておけばいつか古地図の楽しみが味わえるようになる。あたかも新酒が古酒になるように。
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