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2009年6月 7日 (日)

「言語の限界」ミケル・パルクヴァル

Parkvall 言語学のトリビア集といった趣の本だが、情報量の膨大さに驚く。目次をざっと見ると、社会言語学、歴史言語学、手話、言語習得、動物と言語、人工言語、法言語学、一般人が持つイメージ、語彙、発音、言語の構造、言語学者と、言語学の概説書で通常扱わないテーマも含めた広い範囲をカバーしている。

 

そして、一つ一つのテーマについて、学術的な知識から雑学的な知識まで、きちんとした出典に基づいたデータを示している。

 

例えば、もっとも言語の数の多い国のランキング上位5か国は次のとおり。

 

パプアニューニギニア 823

インドネシア 726

ナイジェリア 505

インド 387

メキシコ 288

 

1つの国の中にこんなにも多数の言語があるとは、方言こそ多様だが一応誰もが日本語を話す国にいると想像もできない。

 

日本語も「最も複雑な表記法」として登場している。文字の種類に漢字、ひらがな、カタカナ、アルファベットがあり、縦書き・横書きがある。さらに、漢字には音読みと訓読みがあるうえに、音読みだけでも複数ある漢字もある。アルファベットだけで事足りるヨーロッパ人からすると想像を絶する複雑さと映るようだ。

 

トリビアらしい話としては、Webster’s New International Dictionary(1934)に収録された幻の英単語「dord」がある。意味は、「(物理学・化学用語)密度」と載っている。ところが、これは勘違いでこうなってしまったのである。原稿には「D or d」(Dまたはd)と書いてあったのに、組版工が1語と間違えて「dord」としてしまったのだ。つまり、densityが略してDまたはdと書かれる場合があるという意味だったのだ。

 

苗字の種類の多い国、少ない国のランキングなんてのもある。上位10種類の苗字で国民の何%がカバーされるかのトップ10は次のとおり。

 

ドイツ 40.90%

デンマーク 33.22%

レユニオン 26.03%

スペイン 19.65%

スウェーデン 19.50%

ハンガリー 16.86%

ノルウェー 8.64%

ケベック 6.51%

英国 5.70%

アメリカ 5.62%

 

日本はランキングに出ていない。世界の中でも苗字の種類が多くてばらついている部類に入るようだ。

 

とにかく盛りだくさんな本なので、バランスよく概要を説明することができない。言語学に興味のある方は読んで損はない。

 

著者はストックホルム大学の言語学者。スウェーデン人の名前はなじみがないので、カタカナ標記は間違っているかもしれない。

 

Limits of Language

Mikael Parkvall

Battlebridge Publications

ISBN: 978-1-903292-04-4

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