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2009年7月11日 (土)

Karajan Symphony Edition~ベートーヴェン交響曲全集

979

この全集のカラヤンの演奏はとても臆病に聞こえる。楽譜の縦と横を合わせることに神経を傾注していて、ダイナミックスやアゴーキクを思い切って動かすところがない。その分、合奏は緻密で、オーケストラの機能はよくわかる。

 

このような自発性に乏しい演奏で聴くと、ベートーヴェンの交響曲は、絶対音楽的な完成度ではモーツァルトにはかなわないと感じる。やはりベートーヴェンは、絶対音楽の美しさや楽しさ、哀しさを追求した作曲家ではなく、音に観念的・言語的なメッセージを乗せようとしたと思う。

 

おそらくカラヤンはベートーヴェンの観念的・言語的なメッセージの部分に共感を覚えることができなかったのだろう。そのため、自分の判断で好きなように演奏をドライブするのを躊躇しているようだ。

 

クラシックのレコードを集め始めた頃(LPの時代!)、最高の指揮者はカラヤンだった。そして、そのカラヤンがもっとも有名な作曲家ベートーヴェンの交響曲全集の新録音をリリースしたと聞くと、それが新しいスタンダードであり、およそクラシック音楽ファンならぜひ持っていたいセットであるかのようなイメージを抱いていたものだ。

 

それから数十年が経って、当時は高価で手の届かなかったセットがきわめて安価に手に入るようになった。その間、クラシックとはいえ演奏様式も多様化し、時代の雰囲気も変化した。そうして、過剰な期待もなく聴いてみたところ、上記のような感想を持ってしまったのだ。

 

今後、このセットは、クラシック演奏史の1ページには残るだろうが、音楽ファンが必聴の全集という位置づけにはならないだろう。

 

以下、印象に残った点のみメモしておく。

 

1番

ベートーヴェンが想定したオーケストラはもっと軽やかで爽やかな響きだと思う。それには反する重厚でドラマティックなカラヤン様式だが、ハイドンと同様、そういうものだと思って聞けば楽しめるかも。

 

3番

表情が見えてこない演奏。オーケストラの機能をよく発揮しているのはわかるのだが、それでカラヤンは何を表現したいの?

 

4番

春風のように軽やかな曲をどうしてこんなに鈍重に演奏したのか理解に苦しむ。カラヤンは軽妙な曲は苦手だったのか。

 

7番

カラヤンの欠点が出た演奏。7番はメロディーに魅力が乏しいので、リズム感が勝負の曲。呼吸感のある演奏でなくては、リズムが単調になってしまって曲の魅力を引き出すことはできない。

 

Karajan Symphony Edition

Berliner Philharmoniker

Deutsche Grammophon 4778005

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