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2009年12月24日 (木)

ヘンデル「メサイア」鈴木雅明、バッハ・コレギウム・ジャパン(2009)

今年もバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)の「メサイア」(20091223日サントリーホール)を聞きに行った。

 

毎年座る場所が違うし、演奏に使われる版も違うので、まったく主観的な印象でしかないが、BCJのメサイアは年々メリハリのある演奏になっている。

 

初めてBCJのメサイアを聞いたのは5年くらい前だが、その時の印象は、とにかく繊細かつ透明感のある響きだった。それまで聞いていたメサイアは、大編成でお祭り騒ぎとまで言うと言い過ぎだが、祝祭的・イベント的な盛り上がりを追求する性質が強いものだった。ところがBCJの演奏はまったく対局にあり、一見蒸留水のように薄味だが、実は夾雑物をすべて濾過して残った真髄だったのだ。

 

それで病みつきになったのだが、かつての蜉蝣の羽のようなはかなさから、もっと力強さのあるスタイルに変わってきている。とはいっても、演奏の精度は変わらない。

 

ソリストの印象は次のとおり。

ソプラノⅠのニコルズは、美声と声量の豊かさはいつものとおり。ただし、今日は、メリハリがデジタルで、装飾音などのテクニックも質が一定していなかった。本調子ではなかったのではないか。

 

カウンターテナーのギヨンは、安定していたが、表現の幅が狭く、他のソリストに比べて地味だった。

 

ヴェルナー(バス)は、よく響く声で、36Why do the nations)や42Behold, I tell you a mystery)、43The trumpet shall sound)などの山場をしっかりと盛り上げ、この曲の魅力を十分に表現していた。

 

テュルク(テノール)は、安心して聞いていられたが、なぜか印象に残らなかった。

 

ソプラノⅡの松井亜希は、BCJのコーラスからの抜擢らしい。芯がありよく通るが透明感も兼ね備えた美しい声質で存在感を示した。緊張のせいか装飾音でとちったところもあったが、松井を聞けたのは今日の収穫だった。

 

ティンパニのハウズは客演だと思うが、小ぶりのティンパニを使っており、近代楽器よりも「太鼓」らしい音色だった。盛り上がるところでは思い切りよく強く演奏して、存在を主張していた。終演後は大きな拍手を浴びていた。

 

代役でトランペットのソロを吹いた斉藤は、出だしの目立つところでとちったし、繰り返しの際にはまた同じようにとちっていた。聞く方はラッパが出てくるとハラハラしてしまう。ちょっとねー。

 

アンコールでは、ソリストたちも合唱に加わってThe First Noelを演奏。さっさと帰った人たちはこれを逃して損した。

 

この演奏会はクラシックの演奏会慣れしていない聴衆も多いようで、拍手のタイミングが早すぎるのが残念だった。ところがなぜかアンコールだけはしっかりと最後の響きが消えるまで拍手がなかった。初心者は早く帰ってしまったのかも。

 

G.F.ヘンデル/オラトリオ『メサイア』 HWV56 (1754年 孤児養育院版)

指揮:鈴木雅明

独唱: レイチェル・ニコルズ(ソプラノI)、松井亜希(ソプラノII)、

    ダミアン・ギヨン(カウンターテナー)、

    ゲルト・テュルク(テノール)、ドミニク・ヴェルナー(バス)

合唱と器楽:バッハ・コレギウム・ジャパン 

   コーラス

     ソプラノ :クリステン・ウィットマー、鈴木美紀子、緋田芳江、藤崎美苗、松井亜希

     ア ル ト :上杉清仁、鈴木環、高橋ちはる、中村裕美、布施奈緒子

     テノール:石川洋人、谷口洋介、中嶋克彦、水越 啓、

     バ  ス :浦野智行、緋田吉也、藤井大輔、渡辺祐介

   オーケストラ

     トランペットI :斉藤秀範、トランペットII:村田綾子

     ティンパニ:ロバート・ハウズ

     オーボエI :三宮正満、オーボエII:森 綾香

     ヴァイオリンI:若松夏美、竹嶋祐子、山口幸恵

     ヴァイオリンII:高田あずみ、荒木優子、廣海史帆

     ヴィオラ: 天野寿彦、猪谷さくら

     チェロ:鈴木秀美、山本 徹  コントラバス:櫻井茂

     ファゴット:功刀貴子   チェンバロ:鈴木優人   オルガン:今井奈緒子

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